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🌸 はじめに:なぜ、今「小学校」を意識するのか
年長さんはいよいよ、こども園生活のラストスパート、そして小学校という新しい世界へのスタートラインに立っています。
「授業についていけるかな?」「45分間じっと座っていられるかしら?」 そんな保護者の皆様のちょっぴり不安な気持ちに寄り添い、当法人では1月から「年長設定」という時間をスタートさせています。
私たちが大切にしているのは、単なる「勉強の先取り」ではありません。乳児期から一貫して育んできた「生きる力の基礎」の集大成。自分を信じ、次のステージへ踏み出すための助走期間です。

🎒 目指すのは、自分の生活を「見通しを立てて動ける力」
「年長設定」の最大の目的は、「自立」です。 小学校生活を支えるのは、100点を取ることよりも、自分の生活を自分の手でコントロールする力、すなわち「見通しを立てて動ける力」だと考えています。
具体的に、以下の3つの柱を軸に活動しています。
1. 生活習慣の自立 ―― 「自分でできた!」の積み重ね
時間割というルールの中で、「今、何をすべきか」を自ら整える力を養います。
- 【心のスイッチ】 チャイムが鳴る前に、次の時間に必要なものを机に出して準備する。
- 【生活のメリハリ】 休み時間にトイレ等を済ませ、開始と同時に自分の席に着く。
- 【環境を整える】 集中して学ぶために、自分の机の周りを自分で美しく整える。
2. 集団で活動する力 ―― 「年長だけ」の特別な連帯感
この時間は、いつもの賑やかな園生活とは異なり、「1年生になる仲間たち」だけの静かな環境に身を置きます。同じ目標に向かう仲間同士、互いの集中を尊重し、認め合う経験を重ねることで、クラス全体の空気感がより頼もしく、研ぎ澄まされていきます。
3. 感情のコントロール ―― 「教えて」と言える勇気
「やりたい!でも今はやるべき時」という葛藤を言葉にするスキル。そして、分からない時に「教えて」「手伝って」と言える力。これこそが、新しい環境に適応していくための最強の武器になります。
⏰ 45分間の模擬授業 ―― 「経験」が不安をワクワクに変える
「年長設定」では、実際の小学校と同じ45分間のサイクルで過ごします。 無理に座らせるのではなく、「今は集中、終わったら思いきり遊ぶ」という**生活のメリハリ(適応)**を、その理由と共に丁寧に伝えています。

【当法人ならではの専門的なサポート】
姿勢の保持や鉛筆の持ち方に難しさを感じるお子さんには、隣接する**児童発達支援施設の作業療法士(OT)**が専門的な視点でアドバイスを行います。一人ひとりの特性に合わせ、「無理なく、前向きに」取り組める環境を整えています。
✨ 「やったことある!」を、入学後の「お守り」に
私たちがこの活動で大切にしているのは、結果の評価ではなく「経験の数」です。
「あ、これ園でやったのと一緒だ!」 その小さな気づきが、新しい教室で子どもたちが笑顔で過ごすための「お守り」になります。最初は「みんながやっているから」という適応から始まり、それがいつしか、自ら見通しを立てて動く「自立」へと変わっていくのです。
🤝 最後に
小学校への入学は、子どもたちにとって一生に一度の大きな冒険です。 不安をワクワクに変え、自信を持ってその門をくぐれるように。私たちは卒園のその日まで、一人ひとりの心に寄り添い、確かな「生きる力」を育んでまいります。
1月から一回り大きく成長していく年長さんの姿を、どうぞ温かく見守ってください。
