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2025.5.19 【職員研修レポート】子どもたちの「感じる力」を育む新しい時間──臨床美術の導入に向けて職員研修を行いました♪【子どもたちの“感じる”を育てる――臨床美術の時間が始まりました】

30周年を迎えたキッズランドは今年度より、保育園・認定こども園にて、新たな取り組みとして「臨床美術」を導入することとなりました。

臨床美術とは、五感を使って自由に表現するアート活動で、完成度や上手・下手ではなく、「今、感じていること」をそのまま形にすることを大切にしています。
この活動は、子どもたちが自分と向き合い、自分らしい表現に自信を持つきっかけとなるとともに、やがて他者を思いやる心を育むベースになると考えています。

初導入に向けて、まずは職員研修から

臨床美術を子どもたちに届けるには、まず職員が“自分自身と向き合うこと”“表現すること”を体験することが大切。そうした考えのもと、導入に先立ち、職員向けの研修を実施しました。

講師としてお招きしたのは、臨床美術士の土門 環(どもん たまき)さん

  • 特定非営利活動法人アート・ウィズ・ライト臨床美術 理事長
  • 臨床美術「ほっかいどう」会長

保育士としての勤務経験もあり、札幌市内の保育園で臨床美術を取り入れた実績もある”保育とアート”の両方に精通した専門家です。

研修内容(全3ステップ)

📘 ステップ1:座学 ― 臨床美術を知る
臨床美術の成り立ちや背景、その効果について学びました。評価を目的としないアートだからこそ、子どもたちの心の動きや個性が大切にされるという視点に、多くの職員が強く共感しました。

🖌 ステップ2:制作 ― 自分の表現に向き合う
職員自身が画材を使い、テーマに沿って自由に表現。「何を描くか」ではなく、「何を感じるか」に集中する体験に、自然と笑顔がこぼれました。

🎭 ステップ3:ロールプレイ ― 子どもとの関わりを考える
保育の現場を想定しながら、子どもへの声かけや環境づくりを演習。肯定的な関わりが、子どもたちの安心感と自由な表現につながることを改めて実感しました。

▼参加職員の声

🗣️ 「美術に関しての考え方が変わりました」

美術に対して苦手意識があり、その様に感じてしまう原因を知ることができた事や、美術の楽しみ方を十分に味わう事ができました。また、今まで制作活動を行っていて、疑問に思っていたことや感じていたことを解決できました。

🗣️ 「声かけの工夫で、子どもの表現が変わると感じました」

ロールプレイで、肯定的に声をかけるだけで相手の表情が変わるのを実感しました。日々の保育でも、子どもの自己表現をもっと応援したいと思います。

🗣️ 「臨床美術は“作品”ではなく“過程”が主役なんだと気づきました」

どうしても完成品に目がいきがちですが、この活動は“どう感じて作ったか”に価値があるんだと学びました。私自身の視点も変わった気がします。

📷 ▼当日の様子

今後の取り組みについて

臨床美術は、今年度2歳児クラス以上を対象に、月1回のペースで実施していきます。年齢に応じたやさしい内容で構成し、子どもたちが安心して取り組めるよう環境を整えています。

活動は、土門講師をお招きして行います。また、講師の指導のもと、今回の研修受講した職員がサポートに入ることで、子どもたちが安心してのびのびと取り組める環境を整えてまいります。子どもたちが「自分で感じ、選び、表現する」経験を重ねていけるよう丁寧に関わっていきます。

この取り組みは、今年度に限らず、来年度以降も継続予定です。
私たちは、こうした日々の積み重ねが、自己理解を深め、やがて他者を思いやる力へとつながると信じています。


引き続き、当園の保育活動へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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