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2025.6.16 お知らせ 保育園・認定こども園児童発達支援・放デイ塾・教室 【職員研修レポート】保育・療育・教育全体研修~小学校での子どもの姿から、日々の保育・療育を見つめなおす時間に~

先日、当法人が運営する保育園・認定こども園・児童発達支援施設に勤務する全職員を対象に、法人内研修を実施しました。
研修は地域ごとに「釧路圏」と「札幌圏」の2会場に分け、釧路・札幌・江別・由仁の各施設から職員が参加しました。

▶ 小学校の現場から見える「子どもに求められる力」

今回の研修では、2025年3月まで小学校の校長を務めていた外部講師をお招きし、「子どもが小学校でどのような姿を求められているのか」について、実際の現場の視点からお話をいただきました。

小学校での生活や学びの中で、子どもたちがどのように過ごし、どのような力を育てていくことが期待されているのか。講師ご自身の経験に基づいた具体的なエピソードを交えたお話に、参加した職員は深くうなずきながら耳を傾けていました。

ある職員からは、

「卒園後の子どもたちがどんな環境で過ごしているのかを、改めてイメージすることができました。自分が小学生だった頃とは大きく違っていて、私たち大人こそ、今の時代に適応していく必要があると感じました」
という声も寄せられました。

また、

「その環境に向けて、今どのような力を子どもたちに身につけておいてほしいかを逆算して考えることができた」
という感想もあり、保育や療育の目的や意味を、子どもたちの未来に結びつけて捉え直す、大切な時間となりました。

▶ 発達に応じた保育・療育を再確認

後半は、弊社代表の進行のもと、「定型発達の理解と、発達に応じた支援のあり方」をテーマとした研修が行われました。

子どもたち一人ひとりの育ちに丁寧に寄り添い、その子の“今”に合った関わりをどう積み重ねていくか──
保育・療育それぞれの専門性を尊重しながらも、共通理解をもって支援をしていく大切さを、改めて確認し、深めることができた時間となりました。

▶ 職種を超えたディスカッションによる気づきと学び

研修の中でも特に活気に満ちていたのが、何度も行われたグループディスカッションの時間です。

保育士、児童指導員、言語聴覚士、作業療法士、心理士など、様々な職種が在籍し、日々子どもと関わる職員たち。「自分の支援では何を大切にしているか」「「それぞれの立場から見える子どもの姿」について自由に意見を交わしました。

保育(集団生活)と療育(個別支援)という異なる施設の職員が話し合うことで、「同じ子どもを見ていても、立場によってこんなに視点が違うんだ」「あの子への声かけ、今度試してみたい」など、どのグループからも生きた言葉がたくさん飛び出し、笑顔やうなずきがあちこちで見られました。

特に印象的だったのは、日々の中で「なんとなく感じていたこと」を言語化する場になったという声が多く聞かれたことです。
保育士、児童指導員、各種専門職など、それぞれの専門性が交わることで、「気づき」や「学び」が自然と生まれる、そんな温かい対話の時間になっていました。

ひとつの正解にたどり着くのではなく、「今できること」「これから一緒に考えたいこと」を共有する──そんな温かな雰囲気の中、対話を通して視野を広げる場となりました。

▶ 参加職員の声より

「卒園後の子どもたちの環境をリアルにイメージできたことで、今の保育や療育で何を大切にすべきかを逆算して考えることができました」

「グループで話す中で、“あの子の困りごとの背景”を改めて考え直すことができた。発達の理解は日々の関わりを変えるきっかけになると実感しました」

「職種を越えて意見を出し合えたことで、子どもとの関わり方の幅が広がった気がします。とても刺激的で、明日から実践したいことがたくさん見つかりました」

▶ ご協力への感謝と、これから

当日は、家庭保育、また利用日の変更などへのご協力をいただいた保護者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
子どもたちの育ちを支えるために、職員一人ひとりが学びを深め合うこと──
それが、よりよい施設づくりの土台になると私たちは信じています。

今後も引き続き、保育、療育、教育の質を高めるための取り組みを継続してまいります。

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